ついに2020年も残りわずかとなり、忙しくなる人も増えるだろう。だが一方で2021年をどう迎えようか考えている人も多いのではないだろうか。すでに毎年行っているという人もいるだろうが、初日の出を見にいくのも年越しイベントのひとつといえる。そんな初日の出が拝める、東北エリアのおすすめ初日の出スポットを紹介しよう。
なぜ初日の出見にいくの…?
昔から初物は縁起が良いと言われており、初夢、初物、初日の出などある。
初日の出は、1月1日(元旦)の日の出のことで、日本では1年で最初の夜明けで『めでたい』『縁起が良い』とされ初日の出参りを行う人が多い。
初日の出は日本古来からのいわれであり、“四方拝”という天皇の元旦の儀式が始まりで、それが庶民の間に現在の形で広まり、“初日の出を拝む”という習慣になった。
四方拝とは、毎年1月1日(元日)の早朝、年始を祝うものであり、宮中・神嘉殿の南庭で天皇が天地四方の神祇を拝する儀式であり、全国に広がったのは明治以降とされていて、非常に歴史深いものだ。
蕪嶋神社(青森県八戸市)
青森県にある蕪嶋神社は、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島の頂上に位置する神社だ。初日の出を拝んだ後は、そのまま初詣もできる。
【所在地】青森県八戸市鮫町鮫56-2
十和田湖(秋田県)
青森県と秋田県にまたがる十和田湖は、密や混雑を避けたい人にはオススメのスポットだ。十和田湖の西湖畔には、十和田湖を見下ろすことができる展望台や絶景スポットがいくつもある。日の出が近づくともに、徐々に赤くなる周囲の山々と湖面は、幻想的だ。湖畔には「十和田神社」「和井内神社」など、初詣にぴったりな神社もあるので、初日の出から初詣コースにぴったりだ。
【所在地】秋田県鹿角郡小坂町十和田湖
碁石海岸(岩手県)
三陸復興国立公園を代表する景勝地のひとつである碁石海岸では、国立公園やジオパークにも指定されている総延長約6kmの海岸線。展望台も設置されており、太平洋の水平線から昇る初日の出を眺めることができるスポットだ。
【所在地】岩手県大船渡市末崎町字大浜
上山城(山形県)
2021年の入館は抽選があるそうだが、当日先着300名の入館者には記念品のプレゼントもある。
上山城の展望台から見ることができる、蔵王連峰と上山市街の眺望がすばらしい。元旦には「上山城元旦登城」が行われ、三吉山の山頂に現れる初日の出が、雪景色の町と真っ白い城壁を鮮やかに赤く染め上げる。幻想的な初日の出を拝むことができる。
【所在地】山形県上山市元城内3-7
三陸復興国立公園 岩井崎(宮城県)
ペルム紀化石産地の標準地のひとつとしても知られており、2013年9月に日本ジオパークにより、三陸ジオパークのジオサイトとして認定された岩井崎。波が打ち寄せるたびに潮を吹き上げる潮吹岩があり、ダイナミックな景観美を楽しみながら初日の出を見ることができる。
【所在地】宮城県気仙沼市波路上岩井崎1-1
羽山(麓山)(福島県)
山頂からの眺望が良く、富士山が撮影できる北限の山として知られている『羽山(麓山)』、山頂へ到着するには約1時間ほどかかるので、日の出の時間と逆算して登山すると良い。初日の出を待つ参加者には、温かい甘酒やなめこ汁がふるまわれる。冷え切った体を温めつつ初日の出を拝めるのは年の始まりに縁起が良くぜひ訪れたい場所である。
【所在地】福島県二本松市戸沢
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東北エリアは日本でも特に寒いエリアとなっているので出かける時は、暖かくして出かけてほしい。今回紹介した場所以外にも初日の出を拝める場所はたくさんあるので自分だけの穴場を見つけて、2021年良い年を迎えてほしい。
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