2020年の北京モーターショーでは、コロナ禍も大きく関係していると思われるが、欧米メーカーが例年に比べて穏やかだ。一方、現地中国のメーカーは勢力を増し、日本では聞きなれない名前のモデルも多く登場している。
そんな今年の北京モーターショーで注目を集めているのが、東風汽車から発表されたイタルデザイン ボヤー アイランド コンセプトという名の、高級EVである。東風汽車は、日産自動車の現地合弁相手でもある大手自動車メーカーで、中国自動車メーカーの「ビッグ5」のうちの1社だ。また、イタルデザインはイタリアの有名カロッツェリアであり、世界の高級車やスーパーカーのボディワークを手掛けている。
2ドアクーペの美しいデザインが魅力のイタルデザイン ボヤー アイランド コンセプトだが、なんとこのクルマは3人乗りというから驚きだ。乗員がリラックスしてスマートに作業するための領域を確保したという。
同じ会場には、SUVスタイルのアイフリー コンセプトも展示されていた。車両名のアルファベットは、「i」はインテリジェント、「L」はラグジュアリー、「A」は自律、「N」はナチュラル、「D」はデリケートを表わしているという。気になるスペックなどはまだ公開されていないため、今後が気になるところだ。このように、北京モーターショーは、日本では馴染みがなくても注目すべき中国自動車メーカーが数多くある。
イタルデザイン ボヤー アイランド コンセプトを写真で紹介しよう。