2020年6月16日、YouTubeのオンライン配信により、レクサスの新型ISが発表された。先代モデルから7年の時を経て、さらなる進化を遂げた最新モデル。今回は、そんな新型ISのインテリアデザインに注目して、その魅力を紐解いていこう。
さらなる進化を遂げた「ピュアスポーツセダン」
2020年6月16日に発表されたばかりの新型ISは、先代モデルから7年の時を経て、マイナーチェンジを遂げた。日本での販売は、同年秋頃を予定している。
これまで、ラグジュアリーブランドとして位置づけられていたレクサスだが、今回発表された「F SPORT」の登場により、よりスポーティーで力強い一面を強調することで、ピュアスポーツセダンとして他社との一線を画す仕様へと生まれ変わった。
実際に、エクステリアデザインはもちろん、インテリアデザインにもその姿勢がしっかりと反映されている。
力強さを強調するレッド一色のインテリアカラー
新型ISは、俊敏かつ挑発的なデザインをイメージして作られている。その印象を裏切ることのないエクステリアデザインは、「F SPORT」のキャラクター性を引き立てるために、新色レッドを採用。上質な印象を与えながらも、思わず目を引く力強い赤は、決して下品な印象を与えることなく、最新のレクサスISを際立てる。
また、レクサス史上初の試みとなる「タッチスクリーン」を搭載。しかし、ユーザーの中には、ベタベタとディスプレイに触れることを嫌がる人もいるため、好みが分かれるところだろう。そこで、二極化するユーザーの声に答えるべく、タッチスクリーンの他に「リモートタッチ」を導入した。また、ナビ画面は3インチ前に出すことで、タッチの操作性を向上。マルチメディアシステムは、SmartDeviceLink™*3、Apple CarPlay*4、Android Auto™*5、LEXUS+Alexaに対応している。
インストルメントパネル上部やドアパネルには、ビビットな有彩色のツートン配色を用いることで、左右方向の広がりを強調。より華やかな印象へと変貌を遂げている。さらに、ツートン配色のコントラストは、乗車時の高揚感を与えること、間違いないだろう。
ドアトリムには、エンボスラインを交差させたグラフックパターンを取り入れており、こちらもレクサス史上はじめての試みとなる。繊細かつシンプルなパターンを取り入れることで、より高級感溢れるラグジュアリーな印象を与えている。
オーナメントパネルには、オープンフィニッシュ・墨ブラック、ブラックジオメトリーフィルム、F SPORT専用のサテンクロムを新たに導入。こうしたアクセントを付けることで、素材本来の質感表現を引き立てるほか、スポーティーな空間を演出することに成功した。
新型ISの特徴となる、ラグジュリーかつスポーティーなイメージを裏切ることのないインテリアデザインに仕上がっているだろう。
現行モデルとして活躍する3代目レクサスISのインテリアは?
では、3代目にあたる現行レクサスISのインテリアデザインは、どうだろうか。インテリアカラーは、黒を基調としたニュアンスブラックが採用されており、シックな印象を与えている。オーナメントパネルには、レザーカット本杢を使用。
シャープでワイドなコックピッドは、スポーツセダンとしての威厳を強調するかのようなインテリアデザインを演出。随所には、光沢度の高いシルバーとやわらかなパッドをあしらうことで、よりスポーティーなイメージを確立している。
また、「F SPORT」のインテリアカラーは、ダークローズ採用。新型ISよりも、よりシックな印象を与えるレッドカラーだ。専用スポーツシートにより、ドライバーのフィット感やホールド性を高めている。日常生活では乗り心地を実感するほか、スポーツ走行では安定したコックピッドの走りを実現できるだろう。
まとめ
レクサスの新型ISは、そのコンセプトを裏切ることのない、スポーティーでエレガントなエクステリアデザインに仕上がっている。「F SPORT」では新色レッドを採用するほか、レクサス史上初となるタッチスクリーンも採用。インテリアデザインにも、新たな試みを次々と打ち出すことで、時代とともに成長を遂げる過程が感じられるだろう。