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名前も可愛らしいご当地食とは…クルマで行きたい、静岡のグルメスポット

中部エリアの最南部、特徴的な地形の静岡県は霊峰・富士の国だ。裾野に広がる富士五湖や熱海に伊豆、日本が誇る屈指の観光地が集中するスポットでもある。観光地には、美味しいグルメがつきもの。

今回は、静岡県を車で訪れたら絶対味わっておきたい絶品グルメスポットを紹介する。

三河屋

静岡県民が愛してやまないご当地グルメの1つが、静岡おでんだ。この静岡おでんには、一般的なおでんにはない特徴がある。一般的なおでんが冬の寒い時期によく食べられるに対して、静岡おでんは年間を通じて食べられるということだ。これは、大正時代に端を発しており、当時から食事というよりはおやつの代わりとして食べられていた背景があるという。

もう1つの違いは、関東風・関西風どちらとも異なる黒い出汁だ。薄い茶褐色をしているのが一般的なおでんの出汁であるが、静岡おでんの出汁は黒褐色だ。なぜ黒っぽい色をしているかというと、濃口醤油を加えて出汁を作るため。いかにもしょっぱそうな見た目をしているが、味の方は案外あっさりとしている。人もおでんも見かけにはよらないようだ。

そして最後の違いは、多くのおでんダネが串に刺さっていること。具材を取り上げるのも楽な上、食べるのも簡単だ。おたまで1つずつ具材を掬い取る手間はいらない。

そんな静岡おでんが食べられるのが、昭和23年創業の『三河屋』である。屋台からスタートしたというこの店は、創業当時の味を今も変わらず受け継ぎ続ける名店だ。

静岡おでんの定番「牛すじおでん」や、鰯のすり身で作った「黒はんぺん」など、静岡おでんならではのおでんダネも堪能することができる。しっかり味のしみたアツアツのおでんは、取り揃えられた静岡の地酒ともぴったりだ。

三河屋

アクセス:新静岡駅より徒歩10分
引用: 三河屋 公式サイト

元祖 丁子屋

静岡に来たのなら、是非とも味わっておきたいのがとろろ汁である。原料となる自然薯の産地として有名な静岡ならではのご当地グルメだ。静岡県が誇るとろろ汁は、すりおろした自然薯に鰹出汁や、店によっては様々な調味料を加えたもの。自然薯が持つ素材本来の甘みと粘りは、そのまま食べてもご飯にかけてとろろご飯にしても絶品だ。

そんなとろろ汁を語るうえで外せないのが、創業420余年。時は慶長元年、戦国時代から続く老舗中の老舗『元祖 丁子屋』である。

松尾芭蕉が呼んだ句や歌川広重が描いた浮世絵である東海道五十三次にも、この丁子屋の姿やとろろ汁が題材にされたものが残っている。本来旅人のために考案されたという丁子屋の看板は「丸子」だ。

静岡在来の天然自然薯のすりおろしに、削り節を加えた味噌と卵で仕上げたとろろ汁・麦飯・味噌汁・香物・薬味が一緒になった膳は、食事というよりも歴史的な遺産にも近い。当時の情景を思い浮かべながらとろろを豪快にご飯に掛かて掻き込めば、その味も一塩であろう。

元祖 丁子屋

アクセス:丸子ICから車で約2分
引用:元祖 丁子屋 公式サイト

とりや茶屋

上記のとろろ汁と並んで、静岡県の袋井に古くから伝わる郷土料理がたまごふわふわだ。名前だけを見るといささか可愛らしい料理に思えてくるが、その歴史は古い。

江戸時代初期の1626年、三代将軍徳川家光が後水尾天皇をもてなすために出した当時の最高級料理で、限られた身分の人間しか口にできなかったのだ。

また、このたまごふわふわは十返舎一九の手による東海道中膝栗毛にも登場、新選組局長・近藤勇の大好物だったと語り継がれている。

たまごふわふわ自体は、なんとも不思議な見た目をしている。端的にいうと、「卵で作った大きな泡の塊」だ。しっかりと泡立てた卵を熱い出汁をかけ、蒸すことでこの独特な見た目になるのだとか。

伝統あるたまごふわふわを味わうなら、『とりや茶屋』へ足を伸ばそう。昭和の初期に誕生したこの店は、既に創業80年を越えており、現在は三代目がその味を守り続けている。

こだわりの出汁で作るたまごふわふわは、ランチメニューと共に注文する人も多い。この店では440円というリーズナブルな価格でいただけるたまごふわふわ。当時の徳川家光が見たらどんな顔をするのか、想像するだけでも面白い。

とりや茶屋

アクセス:袋井駅から375m
引用:とりや茶屋 公式サイト

* * *

全国的に有名な静岡おでんを始めとして、元気の源・ととろ汁、少し珍しいたまごふわふわなど、多くのご当地グルメに溢れる静岡県。だが、今回紹介しきれなかった郷土料理やいわゆるB級グルメは他にもまだまだ存在している。車で静岡県を訪れた際は、是非とも名店に立ち寄ってみてほしい。

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