庶民の味からブランド牛・果物まで…クルマで行きたい、山形県のグルメスポット

HC編集者

4年前

山形名物といえば、芋煮や玉こんにゃくといった定番が思い浮かぶ。だが、自然豊かな山形にはそれ以外にも多くの名物が存在する。

今回は、そんな山形県にある車で行きたいグルメスポットについて紹介する。

酒菜一山形駅前店本店

山形県で、古くから親しまれている定番の郷土料理といえば「芋煮」だ。秋になると、各地で地域の人々が集まって芋煮会を行い、その年の収穫に感謝する。

里芋を基本としてこんにゃく、ねぎ、キノコ、ごぼう、肉といった具材を一緒に煮込んだ鍋料理が芋煮と呼ばれるが、各地域・各家庭で味付けや具材が異なる。醤油ベースや味噌ベース、豚肉、牛肉というように場所ごとの味の違いを比べてみるのも面白いかもしれない。

山形駅前に店舗を構える『酒菜一(さかないち) 山形駅前店本店』では、そんな芋煮を味わうことができる。山形市内にあるため、味付けは醤油ベース。ねっとりとした里芋、舞茸やねぎのサクサクとした食感の違いが楽しい。

芋煮の他にも、「どんがら汁」や「キクワタ」など、庄内浜で水揚げされた新鮮な鱈を使った料理も頂ける。山形県を味わい尽くせる店だ。

山形自動車道を蔵王PAで降りて、国道286号線を山形市内方面へ。そこから山形駅を目指しておよそ10分ほど走れば到着だ。

明治27年に創業した『米沢牛登起波』は、その名の通り米沢牛を堪能できる老舗だ。米沢牛と言えば、神戸牛や松阪牛と合わせて日本三大和牛と呼ばれるブランド牛。山形県の置賜地方で育成された和牛は、サシの入り方、甘み、旨味、柔らかさ、どれをとっても1級品。山形を訪れた際には、是非とも味わっておきたい1品だ。

そんな最高品質の米沢牛を登起波ではすき焼き、ステーキやしゃぶしゃぶ、さらには炭火焼といったさまざまな調理法で提供してくれる。

お店の看板はなんといっても「米沢牛・百年のすき焼きコース」だ。割り下には隠し味として味噌が仕込まれている。甘めの割り下と、米沢牛の組み合わせはあまりにも贅沢だ。

店舗までのルートは、東北中央自動車道相馬尾花沢線を米沢中央ICで降り、県道1号線から県道152号線を経由して県道101号線を進もう。

『楢下宿　丹野こんにゃく』は、山形県上山市のこんにゃく専門店である。ここで味わえる「玉こんにゃく」は、山形県ではポピュラーな料理だ。丸いこんにゃくをするめでだしを取った醤油で煮込み、串に刺して食べる。山形県では祭りの屋台などでも振舞われ、片手で食べられることから食べ歩きをする人も多いのだとか。

この店舗では、として変わり種の「焼き鳥風こん肉焼」やもちもちプルプルの食感が楽しめる「くるみ甘味噌」、冬季限定の「みそ田楽」など、さまざまなこんにゃくメニューも。こんにゃくを主役にした懐石料理もリーズナブルな価格で提供されている。

車で訪れる場合、東北中央自動車道相馬尾花沢線を福島大笹生ICで降りる。その後、県道5号線方面へ向かい、県道13号線までぶどうまつたけライン/県道268号線を走ろう。

あの松尾芭蕉も歩いた根本中道。その登り口から2分の場所に店を構える『美登屋』。山形自動車道酒田線を関沢ICで降りよう。インターからはおよそ20分の立地だ。店舗には6台分の駐車場を備えている。

この美登屋は、そばの名店だ。「板そば」や「天ざるそば」、「青竹手打ちラーメン」といったさまざまなメニューを提供しているが、特に味わっておきたいのが「だしそば」である。このそばは、香り高い二八そばの上に、山形の郷土料理である「だし」を掛けたもの。

キュウリやミョウガ、おくらといった野菜をみじん切りにしただしと、そばの相性は抜群だ。

また、夏季には「トリュフそば」や「ジェノベーゼそば」といった限定メミューも楽しめる。時期をずらして何度でも訪れたくなる名店だ。

古くから親しまれている庶民の味や、ブランド牛まで多くの名物がある山形県。さくらんぼやラ・フランスといった果物もあり、季節に応じて美味しものが楽しめる。

グルメは観光の醍醐味だ。山形を訪れた際は、思い出になるような料理を堪能してほしい。

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