蟹やエビに牡蠣、それに寒ブリといった海の幸が水揚げされ、人気の観光地である兼六園も雪化粧を施し、春や夏では見られない景色を見せてくれる石川県の冬。
北陸地方の中では比較的雪が多い地域であり、スキーやスノーボードが楽しめるゲレンデもいくつか存在している。
今回は、そんな石川県にある車で行きたいスキー場を紹介する。
白山一里野温泉スキー場
『白山一里野温泉スキー場』までは、大阪・名古屋方面より北陸自動車道小松ICより国道360号線を経由するルートでたどり着ける。新潟・富山方面からなら、北陸自動車道白山ICから国道157号線を経由する道のりだ。
このスキー施設は、石川県内でも最大級の規模を誇るゲレンデを備えており、北向きの斜面と安定したコンディションが魅力だ。11本のコースを整備し、一里野温泉スキー場の山頂から最大傾斜30度で一気に滑り降りる「エキサイトコース」は、圧巻のパノラマビューも相まって上級者でもファンが多く存在する。
さらに、「チャレンジコース」と「かもしかコース」と名付けられた2つのコースは、降雪時には未圧雪コースとなる。特に、チャレンジコースはこのゲレンデで唯一の絶対不整地エリアとなっており、極上のパウダースノーを堪能できる。
上級者用のエキサイティングなコースが多く設定されている中、もちろん初級者用のコース・ゲレンデも。初級者であっても、山頂からなだらかな傾斜でゆっくりと滑ることができる林間コース「らくらくコース」やデビューに最適な「ふれあいゲレンデ」など、小さな子供を連れた家族連れでも大満足のスキー場となっている。
白山一里野温泉スキー場
アクセス：小松I.Cで降り国道360号を経由し約50分
引用： 白山一里野温泉スキー場 公式サイト
白山千丈温泉セイモアスキー場
『白山千丈温泉セイモアスキー場』は、上で紹介した白山一里野スキー場と同じく、株式会社スノーエリアマネジメントが運営するスキー施設だ。2つのスキー上は、ほぼ隣り合うような立地となっているため、道順も同じだ。スキー場の梯子なんて楽しみ方もアリかもしれない。
一里野スキー場との大きな違いは、より高い難易度を誇るコースがいくつか整備されている点だろう。
「シンフォニーコース」は、最大傾斜38度/平均傾斜32度の未圧雪コースは、一度転倒すると止まれないほどだという。コース幅も狭く、挑戦しがいのあるレイアウトだ。
メインとなるコースは「コンチェルトコース」。山の中腹付近に設置されており、初級者用コースとされているがレベルを問わず楽しめるすり鉢状の地形もデザインされている。人気コースであるが故、ハイシーズンになると多くのスキーヤー・ボーダーでごった返すことでも知られている。仲間や家族とはぐれないように注意したい。
また、周辺には宿泊可能な温泉宿も多い。アフタースキーの楽しみにも溢れたスキー施設である。
白山千丈温泉セイモアスキー場
アクセス：小松I.Cで降り国道360号を経由し約50分
引用：白山千丈温泉セイモアスキー場 公式サイト
七尾コロサスキー場
『七尾コロサスキー場』は、石川県の能登半島で唯一の本格的なウインタースポーツが楽しめるスキー場だ。
アクセスは、能越道七尾大泊ICより車でおよそ30分。中能登町や氷見市方面からくる場合は、県道18号線・氷見樹田鶴浜線を経由して林道の城石線を通って石動山方面へ向かおう。
気温が低くかったり、積雪があると七尾市街地からのアクセス路が凍結したり積雪の恐れがあるため、スノータイヤやチェーンといった事前準備はしっかりと行っておこう。
ゲレンデ内には2本のリフトと5本のコースを備えており、余りにも難易度の高いコースは設定されていない比較的初級～中級者向けのゲレンデと言える。
リフトの1日券は大人で2,000円、子供は半額の1,000円となっている。リーズナブルな料金も魅力的なスキー施設であるが、雪不足に泣かされやすいゲレンデでもあるため、出かける前は事前にチェックしておいたほうがよさそうだ。
七尾コロサスキー場
アクセス：能越道七尾大泊ICより車で約30分
引用：七尾コロサスキー場 公式サイト
＊ ＊ ＊
石川県のスキー場といえど、侮るなかれである。豪雪地帯が多い都道府県にも負けない規模のスキー施設も存在している石川県では、初級者から上級者まで思う存分にウインタースポーツを楽しむことが可能だ。
豊富な北陸の幸と共に、石川でスキーを堪能したい。
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